川原湯温泉の歴史history
川原湯温泉の歴史と現状
川原湯温泉は1193年に、狩りをしていた源頼朝が、立ち上る湯気を見つけ温泉を掘り当てたと言われています。 酸性の強い草津温泉とは反対の優しいアルカリ性のため、「草津温泉の上がり湯」とも呼ばれ、長い間名湯として親しまれてきました。 そんな川原湯温泉ですが、開湯から400年経過したころに、温泉が出なくなったことがあるのだそうです。 村人の一人が枯れかけた温泉のにおいをかいでみたところ、卵を茹でるようなにおいがしたため、鶏をいけにえにして祈りをささげました。 すると、見事にお湯がよみがえったので村人たちは「お湯湧いた、お湯湧いた」と口々に叫びながらお湯を掛け合い喜んだと言われています。 これが、毎年1月20日に行われる奇祭、「ゆかけ祭り」の始まりです。 「お湯湧いた」が転じ、「お祝いだ、お祝いだ」と叫びながら、ふんどし姿の男性陣がお湯を掛け合います。 このお祭りは、温泉街を新天地に移してからも開催されています。 3歳以上の健康な人であれば、観光客でも参加できるお祭りだそうなので、興味のある人はびしょぬれになる覚悟を決めて臨みましょう。 また、お祭りでは鶏を放ち、追い回します。鶏を捕まえた人に幸運が訪れると言われているのでチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
湯かけ祭りの由来
源頼朝が温泉を発見してから約400年が過ぎるある日の事、突然温泉が出なくなってしまいました。村人達が困り果ててましたが、そのうちひとりが温泉の匂いをかいだところ、ニワトリの卵をゆでた匂いがします。そこでニワトリを生贄(いけにえ)にしてお祈りしたところ、お湯が再び出てきたので、みんなでお祝いする事となりました。はじめは「お湯わいた、お湯わいた」と言って喜んでいましたが、 そのうち「お祝いだ、お祝いだ」と言ってみんなでお湯をかけあうようになりました。これが厳冬の朝、賑やかに行われる奇祭「湯かけ祭り」のはじまりという事です。